Installing Entware/ja

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Contents


[edit] はじめに

Entwareとは、ルータやNASのような組み込み機器向けのソフトウェアリポジトリです。1800超のパッケージが利用可能です。かなり古くなっていたOptwareパッケージの派生として立ち上げられました。5年ほどの間に、NASで動くもの、PCや新しいARMベースのルータで動作するものなどいくつかのEntwareのフォークが生まれました。現在、x86、x64、MIPS、MIPSEL、ARMv5、ARMv7のフォークがEntwareに統合されています。これらは以前のEntwareのチームによってメンテナンスされています。詳しくはEntware on Github を参照してください。

Entwareパッケージのリストはここにあります。このリストはARMv7用のものですが、すべてのアーキテクチャでほぼ同じ内容になっています。

新たなパッケージについてはここで相談してみてください。あなたからのリクエストが他のユーザからも支持されるようであれば、リポジトリに追加されるかもしれません。リクエストしたパッケージについてのフィードバックを返す準備も忘れずに。

[edit] 準備

  1. ルータにGUIで、USBのページ(Services - USB)を開きます。「Core USB Support」、「USB Storage」、「Automatic Drive Mount」が「Enable」になっていることを確認してください。「Enable」になっていないものがあったら設定を変更し、「Apply Settings」ボタンをクリックします。
  2. コンピュータにUSBメモリ、もしくはハードディスクを接続し、Windowsならパーティションウィザード、LinuxならGPartedのようなツールで再フォーマットを行います。論理パーティションではなく基本パーティションを作成し、USBメモリの場合はext2、ハードディスクの場合はext3かNTFSでフォーマットします。自動マウントさせたい場合はラベルを「Optware」とすると良いでしょう。
    • Center クリックすると大きい画像が開きます。
  3. (任意)Windows環境ではextドライバ(http://www.ext2fsd.com/)をインストールしておくとトラブルシューティングに役立ちます。
  4. ルータのアーキテクチャを確認します。
    Broadcomは「mipsel」
    Atherosは「mips」
    新し目のデュアルコアのルータは「ARMv7」
    例: Netgear R7800 (QCA wireless), Linksys WRT1900AC (Marvell based wireless)など
    後で使うので覚えておいてください。どのアーキテクチャか特定できない場合は、フォーラムで質問してみてくだだい。
    Note: ルータでLinux 4.Xカーネルが動作している場合(「Status」ページで確認できます), Entware-3Xは動作しない場合があります。



[edit] インストール

  1. 用意したUSBメモリ、またはハードディスクをルータに接続します。このときルータを再起動する必要が 'あるかもしれません' 。Services → USBを開いて、接続したUSBメモリ、ハードディスクが見えているか確認してください(訳注:見えてない場合は再起動してみましょう)。接続したデバイスのマウントポイント(例:/tmp/mnt/sda_part1)が /opt になるようにします。
  2. putty(などのSSHクライアント)でルータに接続し、以下のコマンドを実行します。
cd /opt (Enterキー押下)
wget {あなたのルータ用のstdインストールスクリプトへのリンクURL} (Enterキー押下)
sh generic.sh (Enterキー押下)


MIPSベースの機器(Atherosでデュアルコアではないもの)の場合:

cd /opt (Enterキー押下)
wget http://bin.entware.net/mipssf-k3.4/installer/generic.sh (Enterキー押下)
sh generic.sh (Enterキー押下)


MIPSELベースの機器(Broadcomでデュアルコアではないもの)の場合:

cd /opt (Enterキー押下)
wget http://bin.entware.net/mipselsf-k3.4/installer/generic.sh (Enterキー押下)
sh generic.sh (Enterキー押下)


デュアルコアルータで、ARMv7ベースの機器の場合:

cd /opt (Enterキー押下)
wget http://bin.entware.net/armv7sf-k3.2/installer/generic.sh (Enterキー押下)
sh generic.sh (Enterキー押下)


  • NOTE: nslookup: can't resolve 'bin.entware.net' が表示された場合、/etc/resolv.confにローカルのDNSサーバ情報(nameserver 192.168.1.1)しか入っていないために発生することがほとんどです。
/etc/resolv.conf に「nameserver 8.8.8.8」の行を 追加 して保存し、wgetを再実行してみてください。
  • 3行目の sh generic.sh コマンドでインストールスクリプトを実行し、インターネットからいくつかファイルをダウンロードしてEntwareのセットアップを行います。いくつかのパッケージで「no vaild archivecture」が表示される場合がありますが、無視してください。opkgコマンド実行時にも表示されることがあります。

インストールが完了したら、アップデートを行います:

opkg update (Enterキー押下)
opkg upgrade (Enterキー押下)


最後に 以下のコマンドを起動時スクリプト(Administration - Commands)に追加します。sleepさせる時間はお好きに変えても構いませんが、10秒もあればほとんどのUSBハードディスクをルータが認識できるはずです。

sleep 10
/opt/etc/init.d/rc.unslung start


Note: PATHやLD_LIBRARY_PATH変数には何も追加しないでください。/opt配下の必要なフォルダはすでに登録済みです。

Note: ルータは限られたRAMと基本的にはCPUは貧弱であることを忘れないでください。$10や$20程度の機器で例えばTransmissionパッケージを使ってトレントを処理できるとは思わないでください。


インストール完了

これでEntwareパッケージをインストールする準備が整いました。Package List for MIPSELで必要なパッケージを探してみてください。どのアーキテクチャでもほぼ同じ内容になっています。


Note: ルータのコマンドラインで opkg list コマンドを実行しても、パッケージの一覧を見ることができます。



[edit] パッケージのインストール

パッケージをインストールする前に一度updateを実行してから、installを実行するようにします:

opkg update (Enterキー押下)
opkg install (パッケージ名) (Enterキー押下)

Note: パッケージの依存関係が変更されるとアップグレードに失敗することがあります。Entware Wikiの注意書きでは「該当のパッケージをuninstallしてから再インストール」するように記載されています。Note about pkg upgrades

[edit] Entware Wiki

詳細については Entware Wiki も参照してください。



[edit] DD-WRTのアップグレード

DD-WRTをアップグレードする前に、Entwareドライブを取り外すか、最低でも「USB support」を「Disable」にするのがベストです。DD-WRTのアップグレードではEntwareインストールに問題を起こすことはないはずですが、上述したとおりPATHやLD_LIBRARY_PATH変数は変更しないでください。 アップグレード後、ドライブを元通り接続するか「USB support」を再度「Enable」にしてください。その後、SSHで接続して以下のコマンドを実行します:

opkg update (Enterキー押下)
opkg upgrade (Enterキー押下)